ヨーロッパの軍用機が百里基地に飛来!!

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今日は2022年9月28日、ここは航空自衛隊百里基地です。

百里基地は茨城県小美玉市にある自衛隊基地です。

2010年に民間の茨城空港が併設され、自衛隊機以外の民間機も発着するようになりました。

着陸したのは、スカイマークの737-800です。

コロナ前は中国からの国際線も就航していましたが、現在はスカイマークの国内線のみ就航しています。
現在茨城空港には、神戸・札幌・福岡・那覇への便が1日計7往復発着しています。

私は今日は、空港ターミナル東側にある茨城空港公園から撮影しています。

この公園には、RF-4EJとF-4EJ改が1機ずつ展示されています。
どちらも既に日本の空からは引退した機種です。

本日、百里基地にはいくつか珍しい飛行機が飛来します。

ドイツ空軍ユーロファイターが3機、A400Mが1機、A321が1機と、NATOA330MRTTが1機来る予定です。

これらの飛行機は、ラピッド・パシフィック2022と呼ばれる、インド・太平洋地域への大規模な部隊展開訓練に参加していた機体です。
訓練が行われていたオーストラリアからヨーロッパへ帰る前に日本へ立ち寄り、航空自衛隊と共同訓練や部隊間交流を行うらしいです。

ドイツ空軍機の到着が近づいてきた頃、百里基地に配備されているF-2戦闘機が何機か動き出しました。

百里基地には、関東で唯一の戦闘機部隊である第七航空団が配置されており、関東の領空を守る重要な役割を果たしています。

F-2は日本の他の戦闘機と異なり、三菱重工業の主導で開発された準国産の機体となっています。

F-2が離陸するようです。

百里基地の滑走路は2,700m×45mが2本で、民間用と自衛隊用で概ね分けて使われています。
旅客ターミナルに近い側を民間が、基地に近い側を自衛隊が使うことがほとんどです。

百里基地に飛来するドイツ空軍機は、今離陸したF-2と訓練を行ってから到着するようです。

F-2は、お客さんをお迎えに行くような感じですね。

しばらくすると、何やら進入してきました。

まず進入してきたのは、北大西洋条約機構 NATOA330MRTTです。

330MRTTは、ヨーロッパのエアバス社が開発した空中給油・輸送機です。

旅客機として開発されたA330-200をベースに、装備を追加するなどして完成した機体なので、シルエットはA330-200とほぼ同じですね。

部隊の旗を掲げて、お出迎えしているのが見えますね。

続いて進入してきたのは、ドイツ空軍A400Mアトラスです。

A400Mはエアバス社によって開発された戦術輸送機です。

エアバスはA320やA350など旅客機メーカーとして有名ですが、A400Mのような軍用機も作っています。

先程のA330MRTTと同じエアバス社製の軍用機ではありますが、A330MRTTと違いこのA400Mは初めから軍用機として開発されています。

資料画像 ATR42-500

A400MのプロペラはATRととてもよく似ているように見えますね。

A400MもATRも、開発にエアバスが噛んでいるからでしょうか。

エアバスの旅客機はA300,A310,A320・・・と続き「A300シリーズ」と呼ばれていますが、A400Mは「A400シリーズ」に含まれます。

とはいっても今のところ、A400シリーズはA400Mだけなんですけどね…

今後新たな輸送機が開発されたときには、A410,A420・・・と続いていきそうですね。

ちなみにA400MのMは「Military」からとっているらしいです。

A400Mを運用している国はヨーロッパの国がほとんどなので、日本で見られるのは珍しいことです。

何やら編隊を組んで進入してきている飛行機がいますね。

ドイツ空軍ユーロファイターのようです。
航空自衛隊のF-2がエスコートしていますね。

着陸の前に何か披露してくれるみたいです。

奥の2機が航空自衛隊のF-2、手前の3機がドイツ空軍のユーロファイターです。

F-2が先に帰ってきました。

ユーロファイター、再び進入してきました。

ユーロファイターも、ヨーロッパでの運用がほとんどなので、日本に飛来するのはとても珍しいことです。

ユーロファイターは、水平安定板が機体前方に設置されている「エンテ型」と呼ばれる形式の飛行機です。

一般的な飛行機にある水平尾翼が無く、代わりに「カナード」と呼ばれる翼が付いています。

現在の日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパにはエンテ型の戦闘機が結構います。

ユーロファイターのカナードは全体が動翼として稼働する「全遊動式」になっており、非常に高い機動性を実現しています。

このユーロファイターには特別塗装が施されていますね。

これは今回のユーロファイターが参加していた、ラピッド・パシフィック2022を記念する特別塗装で、右翼上面には小さいですが、日本国旗も描かれているのが見えますでしょうか。

ドイツ空軍はファンサービスが良いですね笑

いよいよ着陸するようです。

この特別塗装のユーロファイターのパイロットですが、なんと、ドイツ空軍トップのインゴ・ゲアハルツ総監だそうです。

空軍トップ自ら戦闘機を操縦するとは、凄すぎますよね!

ユーロファイター2機目です。

3機目、ラストです。

1機目と2機目は1人乗りの単座でしたが、こちらは2人乗りの複座になっていますね。

事前情報だと、ドイツの政府専用機の1機であるA321も飛来すると聞いていたのですが、予定が変わったのか、今日は来ないみたいです。

到着したユーロファイターは、消防車の放水でお出迎えされていました。

9月30日まで、ドイツ空軍と航空自衛隊は共同訓練や部隊間交流を行うらしいので、今日飛来した機体も、9月30日に百里基地を離れる予定みたいです。

というわけで今回は、茨城県の百里基地に飛来した、NATOとドイツ空軍の飛行機を紹介しました。

それでは以上、ご覧いただきありがとうございました。

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