エアフォースワンを見せる気満々な横田基地
さて、だんだんエアフォースワンの到着時刻が近づいてきました。
こちらは、横田基地から赤坂プレスセンターまで大統領を輸送する、アメリカ海兵隊のVH-3Dです。
このヘリコプターは、大統領来日を前に、C-17でワシントンからわざわざ運ばれてきたものです。
今私は、航空機地上展示エリア、っていうところから撮影しているんですが、このエリアは、当初は17:00に閉鎖される予定になっていました。
これはエアフォースワンが来るから、という理由ではなく、単に友好祭としてのデフォルトの閉鎖時間だからです。
しかし先ほど、なんと、閉鎖時間を18:00に変更する旨、アナウンスがありました。
エアフォースワンの到着予定は16:55と、元々閉鎖時間ギリギリだった上に、今回はスケジュールからやや遅れているようなので、閉鎖時間が伸ばされるのは凄く嬉しいですね。
っていうか横田基地側も、エアフォースワン見せる気満々なの面白いですね。
エアフォースワンの飛来
お、いよいよです!
アメリカ合衆国大統領を乗せたVC-25、エアフォースワンが見えてきました。南側のRWY36から進入してきていますね。
エアフォースワンは風向きを無視して使用滑走路を決めることも多いのですが、今回は順当に南からでしたね。
着陸しました。
本当に着陸の瞬間まで間近で立ち会えるとは…こんな機会は二度と無いかもしれません!
このエアフォースワンは、ボーイング747-200Bを改造した、VC-25という飛行機が使われています。
747-200Bは今となってはかなり古い飛行機で、現役の機体は世界を見ても僅かしかいません。
現在のエアフォースワンは最近、機体の老朽化や整備費用の問題が顕著になっており、現在747-8をベースにした新機材の導入準備が進められています。
新しいエアフォースワンは、2024年以降の運航開始だそうです。
画像の引用元
「エアフォースワン」というのはコールサインだから、VC-25=エアフォースワンではない、という話は一応あるんですが、「エアフォースワン」は有名すぎて、もはやVC-25の愛称と化しているので、呼び方はあんまり目くじら立てなくても良いんじゃないかと個人的には思います。
VC-25は公式の愛称無いですしね。
エアフォースワンには、大統領を守るための様々な装備があります。
空中給油装置、フレアなどのミサイル妨害装置、核攻撃を想定した電磁パルスシールド、緊急手術も可能な医療設備、衛星通信にも対応した多周波無線機などです。
お、バイデン大統領がエアフォースワンから降りてきましたね。
今回バイデン大統領は、日米豪印の会合に出席するために来日したわけなので、気になるアメリカ以外のオーストラリアとインドの要人輸送動向についても少しご紹介します。
まずインドですが、モディ首相が5月23日の朝に羽田空港に到着しています。
インドの政府専用機は、2020年に747-400から777-300ERへ更新されたばかりなので、
更新後の777-300ERは日本初飛来となりました。
画像の引用元
次にオーストラリアですが、アルバニージー首相が5月23日の夜に羽田空港へ到着しました。
機材はA330-200です。
画像の引用元
マリーンワンの出発
大統領は空軍が運航するVC-25から、海兵隊が運航するVH-3Dへ乗り換えましたね。
大統領が搭乗する海兵隊機は、エアフォースワンと同じノリで「マリーンワン」というコールサインが使われます。
VH-3D(マリーンワン)も、防弾装備や対衝撃装備といった特別な改造が施されています。
マリーンワンは、赤坂プレスセンター、別名ハーディー・バラックスへ向かいます。
副務機C-32なども飛来
少しすると、副務機のC-32もやってきました。
大統領の移動には、主務機と副務機の2機が運航されます。
今回の場合、主務機は機体記号92-9000のVC-25、副務機は機体記号09-0016のC-32が使用されました。
副務機は、主務機のバックアップ的役割を担います。
ちなみに、主務機と副務機の他にも大統領の移動に同行しなければならない飛行機がいます。
「国家緊急空中指揮所」、「世界の終わりの日のための飛行機」とも呼ばれる、E-4という飛行機です。
今回の大統領来日でもE-4が運航されており、沖縄県の嘉手納基地に飛来しています。
E-4は、国家の非常事態が発生したときに指揮所ととして機能する飛行機になります。
画像の引用元
おわりに
はい。それでは今回の内容は以上になります。
今回の横田基地友好祭は、開催中にエアフォースワンが飛来するという前代未聞の凄いイベントでしたね。
コロナの影響で2020年と2021年は中止でしたが、今日の1日は3年分以上の価値がある気がします!
それでは以上、お読みいただきありがとうございました。